国宝級美男子のお世話は甘い危険がいっぱい〜私の心臓いくつあっても足りませんっ〜
「雷斗くん離れて下さいっ!」


「ん〜やだ」


 息をするたびに彼の吐息が耳に触れ、くすぐったい。テンポよく朝ごはん、お弁当、夜ご飯の準備をするはずが雷斗くんが私から離れてくれなくて、後ろから抱きしめられ、ベッタリとくっついている。でもこうして毎日一緒にいられると思うと本当に夢みたいです……


「ひゃあっッ」


 吐息じゃない温かさ。耳にチュッとキスをされ、リップ音が私の耳の中に充満した。


「ははっ、可愛い」


「も、もう! 今から唐揚げ揚げるのに危ないんで離れてくださいっ」


 強くギュッと抱きしめられ「まだくっついていたいのに」と駄々をこねながら私の首筋にキスをして離れて行った。


(な、なんだか物凄く甘えん坊さんみいで可愛いです……) 


 そう思うと雷斗くんが可愛く見えてきて、たまには甘えん坊さんの雷斗くんもいいなぁ、なんて思ってしまったのは雷斗くんには秘密だ。

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