国宝級美男子のお世話は甘い危険がいっぱい〜私の心臓いくつあっても足りませんっ〜
「とっても格好いいです。ますます学校でモテてしまいますね!」


 自分で自分を地獄に落としてしまった。そうですよ、モテてしまいますよ。ライバルがたくさん出現しそうで、お、恐ろしいです……


「ははっ、んなこと無いって。それに俺はずっと前から羽花一筋だからな」


「ずっと、ですか?」


「そう、ずっと羽花の事しか好きじゃないから安心しな」


 そっと抱き寄せられ大きな身体に包み込まれる。とてもドキドキするけれど、ホッと安心できる場所。私だけの特等席。


「私もずっと雷斗くんが大好きです」


 腕を回しギュウッと雷斗くんを抱きしめる。


「ははっ、俺と羽花のずっとはスケールが違うけどな」


「え? わたしだってとっても雷斗くんが好きですよ?」


「いや、俺のほうが好きだね」


「わ、わたしだって負けませんっ」


 パチリとぶつかった視線はゆっくりと絡み合っていく。


 引き寄せ合うように唇が重なり、啄むようにキスを繰り返した。


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