国宝級美男子のお世話は甘い危険がいっぱい〜私の心臓いくつあっても足りませんっ〜
 初めて人様の家でお風呂に入ることになってしまった。人様の家で服を脱ぐという行為も恥ずかしい。異常に大きい鏡に自分の姿が映し出される。耳まで真っ赤に染まっている。本当タコみたい。


「雷斗くんと一緒にいると本当心臓がくつあっても足りないよ……」


 恥ずかしながらも制服を脱ぎハンガーに掛けておく。ガラッと扉を開けるとさっきのっ雷斗くんと同じ匂い。ドキンと心臓が飛び跳ねた。


「お、お邪魔します」


 シャワーはさっき使ったから使い方は分かる。身体を流し雷斗くんのボディーソープやシャンプーなどをお借りして身体を綺麗にした。


(湯船に入るんだから少しでも綺麗にしないとね)


 たっぷりのお湯が張っている浴槽にそっと足から入る。


「ふわぁぁぁあ〜〜〜」


 全身をお湯に包まれて温かくて気持ちいい。こんな感覚初めてだ。家では水道代節約のために浴槽の半分までしかお湯を入れないから……


 つい気持ちよくて長湯してしまった。


(人様のお家なのに気持ち良すぎて長湯してしまいましたっ)

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