国宝級美男子のお世話は甘い危険がいっぱい〜私の心臓いくつあっても足りませんっ〜

「誰この女?」


 髪の長いクールビューティーな女の子、ごもっともです。この女誰ってなりますよね。


「ああ! いとことか!?」


 ショートカットの明るい女の子。いとこ……こうなったらいとこで構いません! そう言ってください!


「まさかこんな地、んんっ、この子が彼女とかじゃないっしょ!?」


 茶髪の男の子、地味って言おうとしましたね。そうです、ごもっともですが、何を言い出すんでっすかあぁぁぁ、彼女だなんてそんなことあり得るわけがないでしょうっっ。


「あ、あのっ、私はここで失礼しま」


「ああ、この子は俺の彼女だよ。凄く恥ずかしがり屋なんだ、だからお手柔らかに頼むよ」


 ……彼女? カノジョ? kanozyo? 今なんて?


「え!? まじで!? この子が雷斗の彼女なの!?」
「は? まじで!?」
「本当に彼女なの〜?」


 どよめく周囲、それ以上に私の頭が雷斗くんの爆弾発言についていけない。彼女って私のことですか!? いつの間に付き合ってるんですか!?


「まあ、そういう事だから、じゃあな」


「会長っ!」
「生徒会の集まりの時に問いただしてやるからな〜」


(ん? 会長……会長……)


「っつ〜〜〜〜〜〜!」


 叫びにならない声を上げる。思い出しました! なんか朝、優等生モードの雷斗くんを見たことあるなぁって思ったのはこの学校の生徒会長だったからですね!!! ギャップが激しすぎて気が付きませんでした。

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