国宝級美男子のお世話は甘い危険がいっぱい〜私の心臓いくつあっても足りませんっ〜
「朝の騒動って本当なのかな?」
「あのイケメン会長と中条さんが付き合ってるって話?」
「誰か聞いてきてよ」
「無理だよ、あたし話したことないし、話かけずらいじゃん」


 本人たちはコソコソ話のつもりかもしれないがよく聞こえる。私の壁のような静かで目立たない日常はどこへ行ってしまったんでしょう。


 すれ違う人、すれ違う人にジロジロと見られ、話しかけてくる人もいた。


「本当に雷斗と付き合ってんの?」


 そう聞かれても私は何も言えず無言で立ち去るを何度も繰り返した。


 生徒会長の雷斗くん人気をひしひしと思い知らされた。

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