国宝級美男子のお世話は甘い危険がいっぱい〜私の心臓いくつあっても足りませんっ〜
「あ、……い、いけないことなんてしてません!!!」


 グイッと雷斗くんの胸を押し返して距離を取った。ぶふぁっと吹き出して涙を浮かべるほど爆笑しだす雷斗くん。くしゃっとした笑顔になぜか更に私の胸はキュンと苦しくなった。


(な、なんで!? こんなに意地悪されてるのに雷斗くんが笑うと私も嬉しくなってしまいます……)


「あーっ、本当面白い。羽花の顔またタコみたいに真っ赤になってんぞ。ったく可愛すぎだろ」


「ら、雷斗くんのせいですからね!」


「はいはい、悪かったよ。羽花も早く食べないと昼休み終わっちまうぞ」


「なぁっ、それも雷斗くんのせいですからね!」


 ゆっくり残りのおにぎりを食べる雷斗くんの横でもぐもぐと急いでお弁当を平らげた。


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