国宝級美男子のお世話は甘い危険がいっぱい〜私の心臓いくつあっても足りませんっ〜
「私小学生の頃イジメられてたんです。貧乏で風呂入ってなくて臭いって。もちろんお風呂はちゃんと入ってたけど……だから、その……」
言葉が籠る。自分で言っておきながら悲しくなってしまう。まだ私は小学生の頃のイジメを忘れられていない。
「ふーん。じゃあ羽花の匂いは俺専用って事でいいんじゃね? 他の奴が臭いって感じてくれるなら好都合、羽花の匂いを嗅いでいのは俺だけだからな」
「は、はい?」
もしかして雷斗くんは鼻がおかしいの?
「そーゆーことだからな。あ〜腹減った、朝飯食べようぜ。今日はなに?」
「鮭を焼きましたけど」
「鮭が美味いって羽花が昨日作ってくれたおにぎりで初めて知ったよ。あ〜腹減った」
肩に乗っていた重さがスッと軽くなった。腹減った〜とダイニングテーブルに座る雷斗くんはいつも通りの雷斗くんに戻っている。
(いったい今のは何だったんだろう……)
肩に残された彼の体温の温もりが私の身体をジワジワと熱く火照らした。
言葉が籠る。自分で言っておきながら悲しくなってしまう。まだ私は小学生の頃のイジメを忘れられていない。
「ふーん。じゃあ羽花の匂いは俺専用って事でいいんじゃね? 他の奴が臭いって感じてくれるなら好都合、羽花の匂いを嗅いでいのは俺だけだからな」
「は、はい?」
もしかして雷斗くんは鼻がおかしいの?
「そーゆーことだからな。あ〜腹減った、朝飯食べようぜ。今日はなに?」
「鮭を焼きましたけど」
「鮭が美味いって羽花が昨日作ってくれたおにぎりで初めて知ったよ。あ〜腹減った」
肩に乗っていた重さがスッと軽くなった。腹減った〜とダイニングテーブルに座る雷斗くんはいつも通りの雷斗くんに戻っている。
(いったい今のは何だったんだろう……)
肩に残された彼の体温の温もりが私の身体をジワジワと熱く火照らした。