国宝級美男子のお世話は甘い危険がいっぱい〜私の心臓いくつあっても足りませんっ〜

一緒にいて

 二時間目が始まるタイミングで教室に戻るとクラス内は盛り上がっていて誰も私が戻ってきたことに気がついていない。よかったーと安堵しながら席に着いた。


 どうやら一時間目は文化祭の出し物についての話し合いだったらしい。


(文化祭かぁ……)


 去年は特にやることもなくて図書室で本を読んでたらいつの間にか終わってたっけ。


 終始文化祭の話で盛り上がっていたかげで昼休みまでは今まで通り平穏に過ごせた。


(よし、雷斗くんが来る前に教室を出て隠れよう)


 お弁当をもちひっそりと教室を出ようとしたが一歩遅かったようだ。


「羽花、迎えに来たよ」


「あ……間に合いませんでした」


「なんのこと? さあ行こうか」


(あぁぁぁぁぁ、せっかくの平穏が〜〜〜)


 腕を取られ生徒会室に連行されたのは言うまでもない。

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