国宝級美男子のお世話は甘い危険がいっぱい〜私の心臓いくつあっても足りませんっ〜
(フルーツの詰め合わせにして正解だったかも……)
自転車の籠の中に入っているフルーツを見てしみじみと思った。近くにあったマンションの駐輪場であろう場所に自転車を止め、次元の違う異空間におそるおそる足を踏み入れる。
えっと、どうやって501号室に行けばいいでしょうか? 全く分からずオロオロしていると通りすがりの貴賓溢れる女性が「ふふ、ここにあるボタンを押して呼び出すんですよ」と親切に教えてくれた。女神かと思ってしまいました。
「501、呼び出しっ!」
ええ〜いと勇気を振り絞ってボタンを押すと直に応答があった。
<どちらさまですか?>
昨日の人の声だ。
「あ、あのっ、今日五時に約束した中条羽花です! あっ名前おしえてないんだった……き、昨日の夜のそのッ」
<はは、分かってるよ。羽花、今開けるからそのまま入っておいで>
「は、はいぃぃっ」
な、名前、名前で呼ばれちゃいましたっ。私のこと名前で呼ぶ人なんて家族とたった一人の幼馴染と店長くらいなのに。
名前で呼ばれ慣れていないせいかドキドキと胸の高鳴りが止まらない。
自転車の籠の中に入っているフルーツを見てしみじみと思った。近くにあったマンションの駐輪場であろう場所に自転車を止め、次元の違う異空間におそるおそる足を踏み入れる。
えっと、どうやって501号室に行けばいいでしょうか? 全く分からずオロオロしていると通りすがりの貴賓溢れる女性が「ふふ、ここにあるボタンを押して呼び出すんですよ」と親切に教えてくれた。女神かと思ってしまいました。
「501、呼び出しっ!」
ええ〜いと勇気を振り絞ってボタンを押すと直に応答があった。
<どちらさまですか?>
昨日の人の声だ。
「あ、あのっ、今日五時に約束した中条羽花です! あっ名前おしえてないんだった……き、昨日の夜のそのッ」
<はは、分かってるよ。羽花、今開けるからそのまま入っておいで>
「は、はいぃぃっ」
な、名前、名前で呼ばれちゃいましたっ。私のこと名前で呼ぶ人なんて家族とたった一人の幼馴染と店長くらいなのに。
名前で呼ばれ慣れていないせいかドキドキと胸の高鳴りが止まらない。