国宝級美男子のお世話は甘い危険がいっぱい〜私の心臓いくつあっても足りませんっ〜
 思ったけれどなかなか羽花に話しかけられるキッカケとタイミングが見つからない。普段一人でいる羽花だからこそ話しかけずらくて、放課後は探しても探してもホームルームが終わった瞬間に帰っているみたいで、なかなか話しかけられずウジウジしていたらいつの間にか二年になっていて、羽花は花壇には来なくなってしまった。


「本当俺ってヘタレの意気地なしなんだよな……」


 だから、あの日あの時あの場所でまさかぶつかりそうになって避けたのが羽花だったなんて思いもしなかった。


 羽花だと気づいて怪我をさせなくてよかったと思ったと同時になんとかして今接点を持たないと、と必死に考えた結果思いつかなくてとりあえず家に呼んだ。

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