国宝級美男子のお世話は甘い危険がいっぱい〜私の心臓いくつあっても足りませんっ〜

「な、なにひゅるんへすか!!!」


「ははっ、顔真っ赤だったからついでにタコみたいにしてみたら、本当にタコみてぇ」


「は、はなふぃてっ」


「あ〜おもしれぇ。大丈夫、タコみたいで可愛いよ」


 完全におもちゃのように遊ばれていた手がスッと離れた。


「雷斗くん!!! 何するんですかっ」


 手のひらが離れたはずの頬がまだ熱い。


「羽花、俺はずっと側に居るからな」


「え……」


 いつもより低くて落ち着いたトーン。真剣に言ってくれたのがひしひしと伝わった。まるで恋人に言うような甘く、優しいセリフに思わずドキッとしてしまう。


「あ〜腹もいっぱいになったし、早く寝るか! 後で背中だけ流してな〜」


「あ、はい……」


(今のは、な、なんだったのでしょうか……ドキドキしてしまいました)

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