おとぎの檻




おぼろげな意識の中

唇を塞がれていることに気づく。




「…ん」




声を漏らせば、髪を優しく梳かれた。
二度、三度。
慈しむように愛でるように。



まぶたが重くて開かない。


ここ最近ずっと眠っている気がする。



どうしてわたしはここにいるんだっけ…



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