一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない
エレベーターが到着すると
「部屋はどこ?」
一色さんに問いかけられた。
私は戸惑いながらも「こちらです」
と廊下を進み、
突き当たりにある自分の仕事部屋の前で足を止めた。
仕事部屋の扉を開けると
室内は6畳ほどのスペースに
真ん中にキャンバスと丸椅子があり
右端に作業机とキャスター付きの椅子、
その横には簡易棚があるだけだ。
「へぇーここで仕事するんだね♪」
一色さんは嬉しそうに
部屋の中をキョロキョロと見渡しながら
持っていた荷物を作業机の上に置いた。
「あ、あの!荷物ありがとうございます...」
私がペコリと頭を下げて顔をあげるが
一色さんはニコニコと私を見つめるだけで
部屋を出る様子はない。
こういう場合はどうしたらいいのだろう...
直接帰ってほしいと言うのは失礼だし...
お茶を出すと言っても私の水筒しかない...
「あ、あの一色さん...
仕事は大丈夫なんですか...?」
緊張するので出来れば一人にしてほしいです...
祈るような目で見つめる私に
一色さんは顔を赤くしてふっと目を反らす。
そして、作業机の前のキャスター付きの椅子にドサッと腰を下ろした。
「あとちょっとくらいなら大丈夫だよ♪
かよ子さんともう少し話したいし♪」
「あ、あの...でも...
私の話はつまらないと思いますが...」
「そんなことないよ。
僕のことは気にしないで絵を描いていいよ♪」
気にしなくていいと言われても
やっぱり気になって集中出来ない...
まあ、絵を描くところなんてつまらないから
すぐに飽きるかな...
「部屋はどこ?」
一色さんに問いかけられた。
私は戸惑いながらも「こちらです」
と廊下を進み、
突き当たりにある自分の仕事部屋の前で足を止めた。
仕事部屋の扉を開けると
室内は6畳ほどのスペースに
真ん中にキャンバスと丸椅子があり
右端に作業机とキャスター付きの椅子、
その横には簡易棚があるだけだ。
「へぇーここで仕事するんだね♪」
一色さんは嬉しそうに
部屋の中をキョロキョロと見渡しながら
持っていた荷物を作業机の上に置いた。
「あ、あの!荷物ありがとうございます...」
私がペコリと頭を下げて顔をあげるが
一色さんはニコニコと私を見つめるだけで
部屋を出る様子はない。
こういう場合はどうしたらいいのだろう...
直接帰ってほしいと言うのは失礼だし...
お茶を出すと言っても私の水筒しかない...
「あ、あの一色さん...
仕事は大丈夫なんですか...?」
緊張するので出来れば一人にしてほしいです...
祈るような目で見つめる私に
一色さんは顔を赤くしてふっと目を反らす。
そして、作業机の前のキャスター付きの椅子にドサッと腰を下ろした。
「あとちょっとくらいなら大丈夫だよ♪
かよ子さんともう少し話したいし♪」
「あ、あの...でも...
私の話はつまらないと思いますが...」
「そんなことないよ。
僕のことは気にしないで絵を描いていいよ♪」
気にしなくていいと言われても
やっぱり気になって集中出来ない...
まあ、絵を描くところなんてつまらないから
すぐに飽きるかな...