一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない


仕事を終えて一足先に

昇琉の指定したお店に着いたかよ子と瑠花は

掘りごたつの個室へと通されていた。


男女交えてのお食事会なんて

何を話せば良いのだろう...


しかも一人は初対面の相手だ。


外食するときはいつもメグとだったから

何を話せばいいかなんて困ったことはなかったし...


緊張してソワソワと落ち着かないかよ子とは

反対に隣に座っている瑠花は

メイク直しの最終チェックに余念がない。


「瑠花さんは緊張しないんですか...」


「緊張ですか?勿論してますよ!

営業部のイケメンどころ二人と食事なんて

またとないチャンスですからね!

先週の営業部との合コンもこの二人は参加して

なかったんですよ!もうドキドキですよ!」


「そうですか...」


緊張してるのは私だけかと思ったけど

瑠花さんも一応緊張してるなら良かった。

なんか緊張の種類が違うような気もするけど...


コンコン

ふいに襖がノックされて

昇琉と連れの男性が顔を覗かせた。

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