一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない

    真っ白なかよ子の肌が真っ赤に染まっていたのだ。


「かよ子さん、それカフェオレじゃなくて

瑠花ちゃんが頼んだカルーアミルクじゃない!?」


「えっ?」


かよ子は手にしたグラスを見て青ざめた。


「定員さんが置く場所間違えたんだ。

お水飲んだ方がいいよ!」


昇琉は心配そうな顔でかよ子の前に

水の入ったグラスを置く。


「あ、ありがとうございます...

酔いが回らないうちに帰らないと...」


かよ子は焦って立ち上がると

グラッとよろついて思わずテーブルに手をついた。


どうしよう...


もうすでに足元にまで酔いが回ってる...


「かよ子さん!

すぐに会計済ませてくるからちょっと待ってて!

勝は瑠花ちゃんを頼む!」


昇琉は急いで会計を済ませに

レジへ走って行った。

「瑠花ちゃ~ん、起きてー帰るよー」


勝が瑠花の肩を揺すって起こそうしている。


かよ子はそれを見つめながら

まぶたが落ちそうになるのを

必死に堪えていた。
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