一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない
第8章
結局、神崎さんは土日はずっとお仕事で
帰宅は私が眠りについたあとだった。
会話は朝食の時に少し話すくらいで、
多分、神崎さんの言う“ちゃんとした話”は
まだ出来ていない。
あんなに働いて体は大丈夫なのだろうか...
働きすぎていつか倒れてしまうのではないかと
心配になる...
今朝、一緒に朝食をとったときに
飲み会の後のことを聞いてはみたのだけど
神崎さんがマンションに
送り届けてくれたということだけで
あとは言葉を濁されてしまった...
神崎さんのとても言いにくそうな雰囲気に
それ以上、深くは聞くことはできなかった。
私が酔って覚えてないだけで
とんでもない失態をしでかしたのではないかと
気が気でない...