一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない
私は寝室を出たあと、
キッチンに立ち、お粥を作り始めた。

シンクの下から小さな土鍋を取り出すと、
電気コンロの上におく。


冷凍庫に冷凍していたご飯があったはず...


私は冷凍庫から冷凍ご飯を取り出すと
土鍋に多めの水と一緒に入れて火にかけた。

お湯が沸騰したら、調味料を入れて
ご飯が柔らかくなるまでグツグツと煮込む。

そして、その間にボウルの中に卵を一つ割り入れて
菜箸でシャカシャカと混ぜ始めた。


神崎さんはさっきはあんな冗談言って笑っていたけど
きっとかなりの疲れが溜まっているだろう。

夜も遅くて休みも十分に取れていないのに
疲れた素振りを見せることはない...

いつも私のことを気遣ってばかりだ。


もうちょっと弱音をはいてくれてもいいのに...


私は土鍋に混ぜた卵を回し入れると
お玉で少しかき混ぜてから、お皿に盛り付けた。

最後に冷蔵庫から長ネギを取り出し、

包丁で細かく刻んだらお粥の上に
パラパラと散らして完成だ。
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