一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない

第10章

Sideかよ子

「神崎さん、今日行くところはどこなんですか？」


私は車に揺られながら
隣で運転する神崎さんに目を向ける。


神崎さんは運転しながら
チラッと横目で私を見ると
「秘密♪
着いてからのお楽しみだよ♪」
ニコッと微笑んで再び視線を前方へと戻した。


取り敢えず、動きやすいように
上は黒と白のギンガムチェックのブラウスに
下はデニムのワイドパンツという
カジュアルなコーディネートにしてきたけど、かしこまった場所には行かないよね...?


ハンドルを持つ神崎さんを見れば、
上は白いVネックのTシャツに
ネイビーのシャツを羽織り、
下はブラックジーンズを履いている。


まあ、神崎さんもカジュアルな服装だから
大丈夫だろう...