一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない
「ありがとう...めちゃくちゃ嬉しいな
ソフトクリーム片手に言う台詞じゃないけど...」
神崎さんはソフトクリームを見つめながら
照れ臭さを隠すようにハハッと笑ってみせる。
そんな神崎さんに私は目を細めて口を開いた。
「私...神崎さんに出逢って
自分の中に色んな感情があることに気付きました。
寂しかったり、悲しかったり、
幸せに心踊らせたり...
時には嫉妬で心歪めたりして...
そのどれもが私には新鮮で
正直戸惑ったりもしました...
でも、それでも私は神崎さんと出逢ってから
ずっと幸せでした。
この幸せを知ってしまったら、
もう一人には寂しくて戻れません。
神崎さん、責任とってくださいね」
かよ子は仔猫のような無邪気な笑顔を
翼に投げ掛けた。
その瞬間、
「かよ子さん...」
神崎さんの声と共にか私の顔に影が落ちてきて唇にあたたかいものが触れた。
そして、そっと唇を離した神崎さんとバチッと目が合い、私はボッと火がついたように顔が熱くなった。
「ま、また、人に見られちゃいます!」
「大丈夫、みんな花に夢中だから」
「そ、そういう問題じゃありませんってば!」
わたしが睨むと
神崎さんはハハッと嬉しげに笑った。
「あっ!神崎さん!
ソフトクリーム垂れてます!」
私の言葉にハッと
ソフトクリームに目を移した神崎さんは
「ヤベッ」と慌ててかぶりつく。
私も横目で笑いながら
ソフトクリームに口をつけた。
そんな私達を祝福するかのように
ポピーの花が一斉にサワサワと
風に大きくなびいていた。
ソフトクリーム片手に言う台詞じゃないけど...」
神崎さんはソフトクリームを見つめながら
照れ臭さを隠すようにハハッと笑ってみせる。
そんな神崎さんに私は目を細めて口を開いた。
「私...神崎さんに出逢って
自分の中に色んな感情があることに気付きました。
寂しかったり、悲しかったり、
幸せに心踊らせたり...
時には嫉妬で心歪めたりして...
そのどれもが私には新鮮で
正直戸惑ったりもしました...
でも、それでも私は神崎さんと出逢ってから
ずっと幸せでした。
この幸せを知ってしまったら、
もう一人には寂しくて戻れません。
神崎さん、責任とってくださいね」
かよ子は仔猫のような無邪気な笑顔を
翼に投げ掛けた。
その瞬間、
「かよ子さん...」
神崎さんの声と共にか私の顔に影が落ちてきて唇にあたたかいものが触れた。
そして、そっと唇を離した神崎さんとバチッと目が合い、私はボッと火がついたように顔が熱くなった。
「ま、また、人に見られちゃいます!」
「大丈夫、みんな花に夢中だから」
「そ、そういう問題じゃありませんってば!」
わたしが睨むと
神崎さんはハハッと嬉しげに笑った。
「あっ!神崎さん!
ソフトクリーム垂れてます!」
私の言葉にハッと
ソフトクリームに目を移した神崎さんは
「ヤベッ」と慌ててかぶりつく。
私も横目で笑いながら
ソフトクリームに口をつけた。
そんな私達を祝福するかのように
ポピーの花が一斉にサワサワと
風に大きくなびいていた。