一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない

昨日の夜のかよ子さんはまるで天使のように
可愛いかったな...


俺は社長室で机に頬杖をつき
広げた雑誌を眺めながら
昨日のかよ子さんとの情事を思い返していた。


今朝はゆっくりと余韻に浸る暇もなかったからな...


仕事のため、朝早く起きた二人は
急いで旅館を出たのだ。


早くまた彼女を抱き締めたい...


抱き締めて乱れさせて
またあの可愛い声で啼かせたい...


俺の手があの白くて柔らかな肌の感触を
覚えていてまた触れたいと嘆いている。




かよ子さんと出逢ってからというもの
俺の頭の中は常にかよ子さんのことで
いっぱいだ...


いくら仕事が忙しくとも
ふとした瞬間にかよ子さんの顔を
思い浮かべてはギュッと胸を締め付けられる...


彼女にもそうであって欲しいと願う...


しかし、きっと彼女は今、
絵の世界に入り込んでいて
俺のことなんて微塵も思い返すことは
ないだろう...


だから、俺はかよ子さんとの間に
確かな絆が欲しい...


俺は広げた雑誌の中で
真っ白いドレスをまとい
幸せそうに微笑む女性に
かよ子さんの姿を重ねた。


純白のウェディングドレスを着たかよ子さんはきっと世界中の何よりも美しいに違いない...