一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない
総司のやつ...

また、俺のことからかって面白がってるな(怒)

言い返してやりたいが、かよ子さんのこととなるとグウの音も出なくなってなってしまう...


「で?何の用なんだ?」


俺は眼鏡を奥の瞳がすでに
からかいモードに入っている総司から
話題をすり替えようと口を開く。


「あっ、そうでした!
先程、お父様からお電話がありまして
『翼は元気にしてるのかー?』
とご心配されてましたので
『美人の彼女が出来て浮かれてますよー』
と安心させてあげたところ、
『それはひと目会いたい』
とおっしゃっておられましたので、
『今なら会社にお仕事に来られてますよ』
と、お伝えしたら、
『近々、会いに行く!』と、言うことです。
ハハッ、相変わらずですねぇ」



「何が『相変わらずですねぇ』だよ!
またベラベラと余計なことを!!
急に親父が会いに来たら
かよ子さんがビックリするだろ!」

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