一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない
第11章
テレビの天気予報で各局が
梅雨明けを発表した頃、
私は神崎さんの車で完成した絵画を乗せ
建設中のリゾートホテルへと向かっていた。
メグのドレスの衣装合わせも兼ねていたので
私ははやる胸を抑えながら
窓の外の流れる景色を眺めた
「早く完成した絵を見てみたいよ...」
神崎さんは運転しながら、目線だけチラッと
車の後方へ向けた。
車のトランクには
完成した絵が傷がつかないようにしっかりと
段ボールで梱包して乗せている。
瑠花さんが絵画の梱包を手伝ったので
神崎さんはまだ完成した絵を見ていない。
「フフッ...着いてからのお楽しみです...
でも、思ったより早く完成してしまったので
明日からどうしましょう...」
私は助手席で顎に手を添えて考えた。
「会社のあの部屋で好きな絵を描けばいいよ。どうせ、物置きでしか使用してなかったんだし。」
「ありがとうございます。
でも、たまにはアトリエの様子を見に
行こうかな...
掃除もしておきたいですし...」
私は横目でチラリと神崎さんの表情をうかがう。
すると、「ダメだ!!」
神崎さんはそう言い放つと
ムスッと不機嫌に口をつぐんだ。
「少し見に帰るだけですよ...?」
私も負けじと食い下がる。
梅雨明けを発表した頃、
私は神崎さんの車で完成した絵画を乗せ
建設中のリゾートホテルへと向かっていた。
メグのドレスの衣装合わせも兼ねていたので
私ははやる胸を抑えながら
窓の外の流れる景色を眺めた
「早く完成した絵を見てみたいよ...」
神崎さんは運転しながら、目線だけチラッと
車の後方へ向けた。
車のトランクには
完成した絵が傷がつかないようにしっかりと
段ボールで梱包して乗せている。
瑠花さんが絵画の梱包を手伝ったので
神崎さんはまだ完成した絵を見ていない。
「フフッ...着いてからのお楽しみです...
でも、思ったより早く完成してしまったので
明日からどうしましょう...」
私は助手席で顎に手を添えて考えた。
「会社のあの部屋で好きな絵を描けばいいよ。どうせ、物置きでしか使用してなかったんだし。」
「ありがとうございます。
でも、たまにはアトリエの様子を見に
行こうかな...
掃除もしておきたいですし...」
私は横目でチラリと神崎さんの表情をうかがう。
すると、「ダメだ!!」
神崎さんはそう言い放つと
ムスッと不機嫌に口をつぐんだ。
「少し見に帰るだけですよ...?」
私も負けじと食い下がる。