一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない
ふぅー、危なかった...
神崎さんを煽ったら、
外だろうが何をするかわからない...
私はホッと肩を撫で下ろすと
顔をあげて今度は息を飲んだ。
庭園の美しさもさることながら
広々としたロビーは上品さと高級感を兼ね備えて
まるで舞踏会の会場のような豪華な造りになっていた。
それでいて待合い室のソファやテーブルは
モノトーンでまとめられていて
落ち着いた空間を演出している。
そして、なんといっても
ロビーの中央で二階へと繋がる螺旋階段は
優雅にその存在感を放っていた。
私が見とれていると
「ここは僕が設計したんだけど、どうかな?」
いつの間にか、隣に神崎さんが立っていた。
「ここへ来ると女性はみんな、
お姫様になれますね...」
「そう言ってもらえると嬉しいな...」
神崎さんは照れたように微笑んだ。
その時
「かよ子ー!!」
螺旋階段の上から甲高い声が
ロビーに反響しながら降ってきた。
私が声のする方を見上げると
螺旋階段の上から身を乗りだしたメグが
笑顔で大きく手を振っていた。
その後ろで啓太くんが「危ない」とメグの体を困ったように押さえている。
「メグー!!」
私も嬉しくなって
思わず叫ぶと手を振り返した。
神崎さんを煽ったら、
外だろうが何をするかわからない...
私はホッと肩を撫で下ろすと
顔をあげて今度は息を飲んだ。
庭園の美しさもさることながら
広々としたロビーは上品さと高級感を兼ね備えて
まるで舞踏会の会場のような豪華な造りになっていた。
それでいて待合い室のソファやテーブルは
モノトーンでまとめられていて
落ち着いた空間を演出している。
そして、なんといっても
ロビーの中央で二階へと繋がる螺旋階段は
優雅にその存在感を放っていた。
私が見とれていると
「ここは僕が設計したんだけど、どうかな?」
いつの間にか、隣に神崎さんが立っていた。
「ここへ来ると女性はみんな、
お姫様になれますね...」
「そう言ってもらえると嬉しいな...」
神崎さんは照れたように微笑んだ。
その時
「かよ子ー!!」
螺旋階段の上から甲高い声が
ロビーに反響しながら降ってきた。
私が声のする方を見上げると
螺旋階段の上から身を乗りだしたメグが
笑顔で大きく手を振っていた。
その後ろで啓太くんが「危ない」とメグの体を困ったように押さえている。
「メグー!!」
私も嬉しくなって
思わず叫ぶと手を振り返した。