一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない
私は二人に向かって頭を下げた。


「かよ子さん、誕生日おめでとうございます。あと、完成した絵画も素敵でしたよ」


総司さんが眼鏡をクイッと持ち上げながら
紳士な笑顔を向けた。


「立花さん、ありがとうございます」


「かよ子さん、お誕生日おめでとうございます♪絵が完成してもまたご飯食べに行きましょうね。」


瑠花さんは総司さんの隣でニッコリと微笑んだ。


「はい、ありがとう...瑠花さん。
また、沢山お喋りしたいです。」


私はハンカチで涙を拭いながら
ニッコリと微笑み返す。


そして、私が母に目を向けると、
「かよ子、お誕生日おめでとう。
かよ子が新しい環境で
いい人達に恵まれてるみたいで
お母さん安心したわ。」
と、嬉しそうに頬を緩ませた。


私は笑みを浮かべながら
コクンとうなずいた。


「かよ子ちゃん、お誕生日おめでとう。
これは私からのプレゼントだ。
若い女の子が喜ぶものが分かんなくて
こんなものでごめんね...」


義理のお父さんは大きな花束を私に差し出した。


「とても嬉しいです...
ありがとうございます...」


私は花束を受けとると
満面の笑みを浮かべた。
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