一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない
第3章
Side翼

「社長おはようございます」

立上がり挨拶をする受付嬢達に
俺は一瞥すると「おはよう」と一言挨拶をかえして早々とエレベーターに乗り込んだ。

そして、翼がエレベーターへと乗り込んだのを見届けると受付嬢たちが口々に口を開く。

「神崎社長、今日もクールで素敵ね!
お近づきになりたいわ!」


「でも絶対に社内の社員には
手を出さないらしいわよ。
秘書課の美人どころが何人か迫ったらしいけど呆気なく玉砕したみたい」


「えぇー!?あの秘書課でもお手上げ?
やっぱり決まった人がいるのかな...」


「取引先のご令嬢とご婚約の噂があるみたいだしどちらにしろ雲の上の人よ...」


翼が去った後で、受付嬢たちがそんな話で
盛り上がっていた。

翼は仕事で関わるものからは
恐れられているが
関わることはない他の社員からは
クールなイケメン社長だと憧れの的になっていたのだ。


翼は社長室の扉を勢いよく開けて
部屋に入るとすぐさま内線で総司を呼びつける。


すると、程なくして
社長室のドアがノックされ、総司が入ってきた。

「失礼します。
社長おはようございます。
何か急ぎの用事でも?」


「すまないが当分の間、
日曜に休みを取れるよう
予定を調整してくれないか?」





    
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