一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない

「あれ...？ごめん
私そのまま寝ちゃってたんだね...」


メグは腫らしたまぶたを擦りながら
ソファから起き上がった。


時計の針はすでに18時を指していた。



「ううん...
昨日あんまり眠れてなかったんでしょ？」


私の言葉にメグはこくんと頷いた。


「ご飯出来たから一緒に食べよう！
鍋焼きうどん好きでしょ？」



「うん...好き...」



メグはソファから立ちあがり
ダイニングチェアに座ると
いただきますと手を合わせて食べ始めた。


私も向かい側の席に腰を掛け
うどんを食べ始めた。



「カヨ子...やっぱり私別れたくない」


「うん」


「一緒に頑張ってみようと思う」


「そっか」


「今日泊まっていい？」


「いいよ」


「ありがと...ｸﾞｽｯ...」


「ううん...ｸﾞｽｯ...」


それから私達は無言でうどんを啜った。


その夜は久しぶりメグと
狭いベッドに枕を並べて一緒に布団に入った。


時折、メグのすすり泣く声に
胸が締め付けられながら
私は明け方眠りについた。