一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない
「カヨ子さん...」


神崎さんは私を横から引き寄せると
「大丈夫だから...」とまるで子供をあやすように頭を撫でながら抱き締めた。


「総司、森の美術館の近くに
ひらきと言う名前の料亭がある。
至急、今おかれている状況を調べてくれ」


神崎さんは私を抱き締めたまま
目だけ総司に向け指示を出すと
再び私の頭を優しく撫で始めた


翼の今まで見たことのない
優しい表情に驚きながらも「承知しました」と総司はそっと部屋を出た。
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