一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない
第5章
バァンッ
勢いよく社長室のドアが開かれ
凪沙が綺麗な長い巻き髪を揺らしながら
ズカズカと入ってきた。
そして俺の目の前まで来ると
バァンと思いきり社長机に手を着いて
思いきり俺を睨んできた。
「結婚しないってどういうことかしら!?
見合いの席で話したときと
約束が違うじゃない!!」
「あぁ...凪沙さんすまない。
気が変わったから他を当たってくれ」
「は?ふざけてんの?
ちゃんと理由を言わなきゃ
納得なんて出来ないわ!」
「別に...ただ気が変わっただけだ...」
俺は面倒くさそうに頭をかいた。
「こっちはやっと自由になれると
喜んでいたのに...
気が変わったという
理由で許されると思ってんの?
納得出来るまで帰らないから!」
凪沙はそう言うと
ソファにドサッと腰をおろした。
まじかよ..
俺ははぁっと溜め息をつくと
凪沙の向い側のソファに重い腰をおろす。
総司もやれやれと言いながら、俺の隣に座った。