HONEY BUNNY P!NK♡⦅前編⦆
「うわっ、も~!やらかした!!」
せっかく綺麗にセットしてもらっていた髪の毛に思わず指を入れて掻き雑ぜる。普通ならありえない。それぐらいテンパっていた。
「あー!亜未夏さんひどい!力作だったのに~」
「え、あ、わあ!ごめん掘ちゃん!」
「やり直すんでこっち来て下さい」
「ううぅ、本当にごめんね」
「ふふ、良いですよ。でも珍しいですね。トラブルですか?」
堀ちゃんの魔法の手で元気を取り戻していく髪の毛とは反対に、私のテンションは下降の一途を辿る。どうしよう、どうしよう。私のバカ。絶対に成功させたかった大切な仕事で最悪すぎるミス。