HONEY BUNNY P!NK♡⦅前編⦆


当たり前にモモちゃんは私の所有物でもなんでもなくって。


子供が新しく買って貰ったオモチャを自慢するような純粋でいて高慢な感覚を、大人の自分が持っていいはずもなかった。最初から全部間違っていた。だからバチが当たったのかな。


「ううぅ、全世界にモモちゃんが見つかってしまう……」


再び髪の毛を掻き雑ぜたくなる衝動をなんとか抑えて深呼吸をする。落ち着け。まず、第一にモモちゃんは一ミリも悪くない。


「イ゙ヤ~ン!なにこの子?!信じらんない!この腰の細さは芸術よお!指も!爪の形も!理想的すぎて頭がオカシクなりそお!」
「……はあ、ありがとう御座います?」
「うぅん!クールなところも良いワネ!食べちゃいたい!!」
 
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