エリート外科医より、私は仕事!〜ウェディングドレスは心も身体もあなた色に〜

 無事にホテルへ到着し、案内された部屋がまさかのVIPルーム!?


 ホテルスタッフが扉を開け、一歩踏むだせば全てが白で統一されていて、大きな窓からは真っ白なプライベートビーチに、キラキラ光る海。


 目の前に広がる景色が全部、自分だけのたのに用意されたかのような。


 喜びの声が止まらない。
 

 振り返れば雅姫さんが嬉しそうに微笑んでいる。


 『気に入ってくれたか?』

 私はあまりにも嬉しくて雅姫さんに抱きついた。こんなサプライズなんてズルい。


 わたしが勢いよく、抱きついたものだから『おっと…』と言いながらも、しっかり受け止めてくれた。


 腕に力を込めてギュッーと。目がウルウルしてくる。


 「ありがとう…ございます」それが今の私の精いっぱいの感謝の言葉。


 ちょっぴり涙声…。

 そんな顔で見上げたものだから…


 不意にキスが…、深くて激しく甘い…立って居られない。


 腰に腕を回され、頭を固定し、何度も、何度も角度を変えて、意識がなくなりそう。


 こんなキス…初めて。


 ここがリゾート地だから。


 『これ以上は我慢出来なくてなりそうだ、そんな顔で見るな、ベッドへ連れて行きたくなるだろう』


 私はどんな顔して雅姫さんを見つめているのだろう。


 『夜まで我慢しろ』とクスッと軽く笑いながら、抱かれたいと言う顔をしているぞ。


 そ、そ、そんな顔をなんてしてません!?


 軽く睨む。


 いつまで、笑ってるのよ。


 なだめるように頭をポンポンと、それをされると私は弱い。


 『さぁー、出かけるぞ』


 右手をだされ、素直にその手を握り、もう笑顔に変わっている。

 
 時間は限られていし、観光したい所は沢山あって、あ〜迷う!





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