エリート外科医より、私は仕事!〜ウェディングドレスは心も身体もあなた色に〜
顔を見れば、なんと私をストーカー呼ばわりした男!
“っな”
まさかの医者!
信じられない、怒りが込み上がりそうになる。
私はとっさに仕事中だと頭を切り替え、彼からの向けられる視線に気づかない振りをした。
“アンタなんか知らないわよ”
“私は仕事中”
救急車が到着し二人の医師が乗り込み、私はスタッフとしてお客様の状況確認の為車で後を追う。
後から課長も病院へ到着しお客様が心配だったけど飛行機の時間もあり、課長にまかせて一旦ホテルへ帰り那覇空港へと向かう準備に入った。
あの男が医師なんて世の中可笑しい!
制服を着てなかったら一発殴っていたかも!
でも、お客様の前だから…
悔しい!!あー悔しい!
こんな気持ちで帰るなんて…
もう二度会う事もないだろう、なんてまさかの再会が待っているなんて!
誰のいたずらよー。