エリート外科医より、私は仕事!〜ウェディングドレスは心も身体もあなた色に〜

 強引に手を引かれアパート前に到着して見れば、そこには向日葵が待っていてくれた。


 私を見て今にも泣きそうな顔で心配させちゃった。


 向日葵が私を抱きしめる。


 「良かったーー、無事で生きていて、もう本当に心配したんだからね」


 そんな大げさな、ちょっと熱で倒れただけで。


 「先生、桜陽をありがとうございます。これからのこともよろしくお願いします」


 『向日葵さん後のことはご心配なく、桜陽のことは任せて下さい』


 「はい!、よろしくお願いします」


 向日葵がこの男に向かって頭を下げいる何で?


 それに何でよろしくお願いしますなの??


 私はもう二度会いたくないし、会う理由もないのに。



 『桜陽のこれからの生活は大丈夫ですよ』




 向日葵がホットした顔をしている何故??


 さっきから私の名前を呼び捨てにしてるよね!


 「桜陽、荷物まとめるよ!」


 荷物をまとめる???

 
 私はキョトンと首を傾げる…


 『向日葵さん、桜陽はまだ説明をする時間がなくて』



 二人ともまるで目と目で会話をしているように見える。


いつの間にこの二人?そんな関係になったの……?


 私の心に波がザブンと押し寄せる。


 「向日葵、この男だけはダメーー!」


 今度は向日葵がキョトンとした顔をしている。



 ……いや、あーだからー



 向日葵が、ふ、ふ、ふ、と意味ありげに笑う。


 
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