エリート外科医より、私は仕事!〜ウェディングドレスは心も身体もあなた色に〜

 『来たよ〜!』

 私の顔を見て向日葵がほっとしてる。

 心配かけてゴメンね、心の中で謝る私…

 とびきりの笑顔で!


 「いらっしゃい、お疲れ様!、夕食に肉じゃが出来てるよ〜」

 手を洗い小さなテーブルでお互い頂きますと向かい合う。

 
 『桜陽の肉じゃが大好き!う〜ん味がしみていておいしい〜〜』


 向日葵が目を細めながら喜んでくれている。



 ほうれん草のおひたし、ワカメと豆腐の味噌汁。


 『桜陽は、料理が苦手なんて嘘つきだよ!、こんなに美味しいのに。』


 私はお味噌汁を一口コクンと飲みながら。


 「こんな簡単な料理しか出来ないよ」


 あたたかいお味噌汁を飲むと体が落ち着いてきてほっとする。


 『この味は桜陽しか出せない、私のお嫁に欲しい〜!』


 ジャガイモをまた一口パクン、体にしみる〜と唸っている。



 ちょっと嬉しくなって顔がほころぶ。

  
 味つけはおばちゃんから教えてもらい、隠し味は黒砂糖を入れる甘めの田舎味。


 だから料理はほとんど煮物がメインになってします。


 オシャレは料理は苦手かなぁ。



 今回も向日葵に心配をかけてしまい、そのお詫びに新しいアパートへ来てもらったのだ。

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