エリート外科医より、私は仕事!〜ウェディングドレスは心も身体もあなた色に〜
イジワルな天使?
今日の私の退社時間は23時、今調理場が作ってくれた夜食を食べている。
そこに向日葵が業務が終わりコーヒーを飲みに来てくれた。
こうでもしないと同じ職場で勤務していても中々時間が会わせられない。
『午前中にお客様の忘れて物があって、届けた所が大学病院だったの』
私は一瞬箸が止まった。
『偶然だけど城田先生に会って桜陽の事を聞かれたけれど、何も話さなかった』
ふーと軽く息を吐く。あれから連絡を一切していない、仕事が忙しいのと何となく心の準備が出来てないような……
笑顔で普通に会えばいいのだけれど、ちょっと勇気が足りなくて。
なんでなのか私も良く分かっていない。
きちんとお礼も出来てないのに…
最低な女だと思われているかも。
時間が経てばたつほど、複雑に考えてしまって。
ただ、今になって寂しさが込み上げてくる。
なぜ、何だろう?
勤務中も先生と同じような声に反応して、胸がドキッとなり振り向けばまったく別人にガッカリする自分がいる。
あんなに、キライだったのに…
一生会いたくない人だったのに…
ココ最近は天使に意地悪をされているような気さえしてくる。
ただ誰かに八つ当たりしたいだけかも…
ゴメンねおばちゃん…笑顔でいても幸せになれない見たい。