エリート外科医より、私は仕事!〜ウェディングドレスは心も身体もあなた色に〜
当直あけ従業員出入口で眠い目を擦りながら軽く欠伸をする。
早く帰って眠りたい。
一歩踏み出した時スマホの着信音がなり、確認すればフロントからだった。
話を聞いてすぐにロビーに向かうとアメリカ人のご夫婦が。
年配の女性、奥様だろうかソファーでグッタリしていた。
私はすぐに側に行き英語で話をかけるが、ご主人が涙を浮かべながら、必死に何かを伝えようとしてる。
少しでも落ち着いて欲しいけどご主人の気持ちも分かる。
ここは日本で、せっかく旅行を楽しんでいたのに知らない国で奥様に何かあったら普通では居られない。
救急車が駆けつけ隣の大学病院が受け入れてくれると。
私は通訳として病院まで一緒に同行した。