エリート外科医より、私は仕事!〜ウェディングドレスは心も身体もあなた色に〜
待合室でご主人は神に祈るように手を合わせている。
こういう時はどう言葉をかけたら……
診察室のドアが開き先生から「どうぞ」と声をかけられすっと立ち上がる。
私も同席したほうがいいのか確認をしたら待合室で待って欲しいと先生から。
城田先生では無かった、私は何を期待していたのだろう。
もしかしたら偶然にも会えるかもと心の奥底で考えいたのかも知れない。
は~~。床に向かって息を吐く。
早朝はまだ病院はとても静かで、私の吐く息だけがこだましている。
奥様は大丈夫なのか一人になったら無償に心配になってきて。
静けさの中から男の子の声がする、何気なく振り向いたら城田先生が男の子を抱き上げている!
その隣にはキレイな女性が!!
男の声は城田先生を「パパ」と呼んでいて。
私は一瞬ビックリして声を出しそうになり、慌てて手を口にあて直ぐに前を向き呼吸さえも止めそうなくらい静かに。
私が近くにいること悟られないようにじっと…下を向き手をギュッと握る。