エリート外科医より、私は仕事!〜ウェディングドレスは心も身体もあなた色に〜
総務課…
『冬木さん、昨日は当直明けで疲れている所ありがとう』
デスクに座っている人はフロント主任山田さん。
『お客様から冬木さんにお礼の言葉が届いているわ、病状の詳しいことは分からないけれど今日退院されるそうよ』
私はほっと胸を撫で下ろす。
“良かった”、無事にアメリカに帰れるんだ。
また日本に来て欲しいな!!出来ることなら是非会いたい。
そして私は笑顔から真剣な顔になり、主任に私の思いを伝えた。
『分かったわ、チャレンジしてみなさい。書類は確か〜明後日から有給取っていたわね!、提出はどうするの?』
今日中に提出することを伝え、結果は9月にでる。
今は8月、時間が無い頑張らないと!
明後日はお墓参り、9月は良い結果を両親に報告したいな。
どんな結果になるか分からないけれど、精いっぱいやってみる。
やっぱりホテルの仕事は転職なんだなぁ〜、幸せの笑顔の花は見ていて最高!!!
いつか、いつか、いつか私の心の砂にも花が咲く日を夢見て。
チャレンジ!!!、アメリカへ!
休憩中空をふっと見た…青い空は好き。心が落ち着く。
ねぇ…おばちゃん、おばちゃんが信じる天使って存在するのかなぁ…?
どうして天使を信じてたの?
悲しみの中にも天使に救われたことがあったの?
幸せを運んでくれたことはあった?
私に望んだ幸せはどこにあるの?
砂がコンクリートのように硬くなったら、私も好きな人ができて、何気なく甘えられて、結婚して家族を作れるようになれるかなぁ…
仕事は確かに好きだけど、本音を言えば幸せを掴みたいよ。