エリート外科医より、私は仕事!〜ウェディングドレスは心も身体もあなた色に〜


 『俺は独身で、彼女は幼なじみなんだよ、俺の親友と結婚したが段々と上手くいかなくなってな』


 “幼なじみ…”、でも子供は、パパと…


 『子供も親友との間に出来た子だから、俺の子ではない。彼女の名前は“美佐”事情が複雑過ぎてこれ以上は話せないけど、これだけは信じて欲しい』


 『俺の好きな人は桜陽だけ』

 私は目を大きく見開く。

 …先生の好きな人が私…



 『もう一度言うよ桜陽が好きだ、空のように優しく、海のように深く愛したい』


 “……えっ!


 一瞬顔の前に影が、と、思ったのもつかの間。


 くちびるに…強くて甘いキス…



 熱中症がぶり返しそうなほどの、熱くて身体が痺れてくる。


 キスの嵐…!!!


 これは夢だと思いたい、そうでないと手からサラサラと落ちてしまうから。
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