エリート外科医より、私は仕事!〜ウェディングドレスは心も身体もあなた色に〜
強さが欲しい[心の砂…]
『じゃぁ〜元サヤに戻ったってこと?』
元サヤネェ〜…。そういうことなのかなぁ…。なんとなく違うような……。
天ぷら蕎麦定食の蕎麦を軽く突きながら答える。
向日葵はシャケ定食。
お互い社食が終わるギリギリ15時に昼休憩に入り、私はまだ不安から逃げられない。向日葵の前で暗い顔をした。
『ほらほら、溜息なんてダメだよ、笑顔はどこいった?色々考えてしまうのは分かるよ?でも、先生を信じてみれば』
向日葵が優しく微笑みながら、私の背中をバシっと、思わず…ウッとなり。『元気だしてさ…』食事中になんて事をと…思ったけどちょっと嬉しかった。
向日葵らしく私を支えてくれようとしてくれている。
『もしもの時は私がずっと側にいるからさぁ〜。ね!なんなら一緒に暮らしちゃう!』
彼氏と同棲中のはずだよね…
「彼氏はどうしたの?」何気なく聞いてみた。
『あ〜〜別れた』
うそ、マジで…。だって、上手くいってたように見えたけど?
『浮気されたの、あいつ最低!!』
浮気?そんなことをするような人には見えなかったけど、人は見かけによらないとは、よく言ったもんだ。