エリート外科医より、私は仕事!〜ウェディングドレスは心も身体もあなた色に〜

 『もう〜聞いてよ!あいつ、女と寝てたのよ、それも私のベッドでよ!それを見られたからって私に出て行けって、オマエが出て行けーって追い出した!!』


 凄いとしか…言えない。

 『あいつ“はぁ〜”何て言って、後から来た由美先輩がね、“ここは向日葵のアパートでしょ、出て行かないなら警察呼ぶ”って言ったら慌てて出て行ったよ、笑えたよ〜』


 向日葵は大丈夫なの?


 『由美先輩とその後お酒飲みまくり、もう吹っ切れた。ねぇ〜!、先生に誰か紹介してって言っておいて!』


 私の顔を覗き込み、期待を込めた目をしてる。


 ほんの少しでいいから、向日葵の強さが欲しい。そう感じ「期待しないでね、伝えとくよ」と。笑顔で答えた。


 

 『恋愛ってさ難しいよね…』


 二人でクスクス笑ってしまう。


 私だけではないのかも?知れない。本当は皆弱くて、でも強がりで幸せになりたいと…心のなかで祈っているのかも…


 誰かを信じる強さを……


 私は強くなれるだろうか?

 



< 69 / 127 >

この作品をシェア

pagetop