貴方に逢えて
 10時頃に目覚める。
出かける準備をしながら、”レンタル彼女”のブログにUPする。
『今日も、20時~24時に出勤します。
 宜しくお願い致します。』

 12時。幼馴染の優子とランチ。
 「最近、どう?いい人いる?」と聞くと
 「実は、彼氏できた。」
 「えっ、もしかして・・・。」
 「そう。前話した会社の部長。」

 優子は、1年前よりお菓子メーカーの事務をしており、すぐに10歳上の部長に好意を持ちはじめていた。
 「えーーー。よかったじゃん。おめでとう。」
 「ありがとう。遊んだ時に、告白しちゃった。動揺はしてたけど、OKしてくれた。」
と、幸せそうに話してくれた。
 「美幸は?」
 私は、”レンタル彼女”をやっていて、恋愛できない状態・・・とは言えない。
 借金のことは話してあるため、
 「借金とかある人と付き合う人いないでしょ?諦めてるよ。
  ってか、誰もいないけど(笑)」
 「そっかあ。難しいんかな。返し終わったら、恋愛できるといいね。」

28歳。結婚して子供がいる子もいれば、彼氏ができた子もいる。キャリアウーマンていうぐらい働く子もいる・・・いろんなことがある年代だ。

 恋愛トーク・昔の話等して、17時頃、
「またね。彼氏と楽しんでね。泣かせる男だったら、文句言いに行くよ。」
「よろしく~。」
「じゃあね。」
「じゃあね。」

幼馴染と別れる。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 20時までは時間あるため、カフェに入る。
卵サンドとアイスカフェラテ。
”レンタル彼女”のコメントをチェック。
『裕太です。
 今日も会いたいです。20時どうですか?』
えっ、また誘ってくれた。嬉しい。
『大丈夫ですよ。
 新町のマチカフェに20時に待ってます。』
『はい。よろしく。』

メイクを直し、軽食を食べ、新町のマチカフェに向かう。
裕太君は、いない。
アイスカフェラテを注文し、席に座る。
すぐに、裕太君が来る。
「お待たせ。」
アイスコーヒーを持っている。

「こんばんわ。今日は仕事?」
「そうだよ。つばさちゃんは?」
「昼に友達とランチ。彼氏できたってさあ。
 恋愛トークと昔の話で盛り上がったよ。」
「女の子は好きだよね。」
「うんうん。」
とても、普通に他愛もない会話。

 22時頃、
「夜景見に行こう。」
と誘われ、先日とは違う場所に連れて行ってもらった。

「ここもキレイ。いっぱい夜景ってあるんだね。」
また、手を繋ぎ、夜景見ていると・・・キス。
胸がキュンっと高鳴る。

「じゃあ、帰ろっか。」
車で、自宅近くの駅まで送ってもらい、本日分のお金を頂く。
ボディータッチ代も含まれていた。
「ありがとうございます。」
「うん。またね。」

自宅へ帰る。

次の日から、3日勤後の1夜勤+生理のため、当分、副業は休業。
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