貴方に逢えて
 翌日

 今日は、日曜日。明日は、日勤だし、昼過ぎから出勤して、早めに切り上げよう。
 ”レンタル彼女”のブログにUPする。

『おはようございます。
 今日は、日曜日のため、14時~22時出勤します。
 お誘いお待ちしております。』

 お出かけ準備をする。
 私は基本的に、友達との約束がなくても、
”レンタル彼女”の誘いがなくても、暇な日は出かけるようにしている。
映画みたり、ショッピングに行ったり、満喫しったり・・・。

 ブログにコメントが入った。
『おはよう。
 昨日会った、裕太です。今日も会っていただけませんか?』

やったー。昨日のイケメンからだ。
『裕太君、ありがとうございます。大丈夫です』
『ありがとう。
 じゃあ、新町のマチカフェで14時に待ってます。』
『はい。わかりました。』

やり取りをし、14時に、新町のマチカフェに向かった。
そこには、もう、裕太くんがアイスコーヒーを飲んで待っていた。
私もアイスカフェラテを購入し、声をかける。

「こんにちは。今日も誘ってくれてありがとう。」
「いえいえ。
 今日、22時まで一緒にいてくれない?もちろん、お金は払うよ。」
「大丈夫です。」
嬉しい。なんか、ドキドキする。

「じゃあ、車で来てるから、出かけよう。水族館行こう!」
裕太君の車は、黒のステーションワゴン。
「どうぞ。」
「ありがとう。」
車に乗る。

水族館へ向かう。
道中は、他愛もない会話をし、水族館に到着。
「久々に来た。すごーい。」
壮大な水槽を前にはしゃいだ!!

水族館のあとは、夕食。イタリアンレストランで食べた。

その後、夜景を見に行った。
裕太君は、手を繋いできた。
ドキドキした。でも、これはあくまでもレンタル彼女。
何度もそう思った。

車で、自宅近くの駅まで送ってくれた。
車内で、
「今日は、45000円。どうぞ。」
「え?5000円多いけど、」
「手を繋いだし・・・。」

急に、キスされた。
びっくりして、反応できなかった。
「5000円はボディータッチ代。でしょ?」

『あ、そういうことか。』
「うん。ありがとう。じゃあ。」
「また、誘うね。バイバイ。」

手を振り、自宅へ帰った。
自宅に帰ってからも、ドキドキが止まらなかった。
でも、レンタル彼女。
そう言い聞かせて、眠りについた。
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