キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です
パーティです
***
年に一度の同期会。
二十人ほどいる同期のほとんどが出席しての単なる飲み会だが、久々に顔を合わせる奴もいて皆楽しみにしている行事だ。
「風間さん、こちら美味しいですよ、どうぞ」
皆、甲斐甲斐しく料理をよそう彼女を皆生暖かい目で見守る。
もう一度言うが同期会だ。
なのに同期でもないのにしれっと俺の横に座っている有川千穂に俺はドン引き、楽しさも半減だ。
反対隣に座る陸翔に冷ややかな視線を向けられ、俺は関係ないと言わんばかりに首を横に振った。
どこの誰だか知らないが、同期会だというのに同い年だというだけで有川を誘ったやつがいて、それにホイホイついてきた有川に呆れてものが言えない。
有川とは相変わらず見合いの話は一切なく、好意だけが向けられて、それを俺は期待を持たせないよう冷たくあしらう状態が続いていた。
それに負けずなにかと関わってこようとする有川に正直脱帽してしまう。
俺は一切有川に関わるつもりはないのだが、陸翔はこの状況をあまりよくは思っていない。
茉緒を悲しませたらどうなるかわかってるだろうなと釘を刺される始末だ。
俺だって関わりたくないんだよと思いつつ、やれやれと肩を竦め俺はほかの同期との話に耳を傾ける。仕事やプライベートなこと、女性もいるというのにどこの部署の誰がかわいいとかヤローどもの浮かれた話に苦笑いが零れる。
そこで海外事業部の後輩の女の子の話が上がった。
「海外事業部のほらあの子、益木さんって言ったか? あの子もちょっと知的美人だよな」
「八坂の部下だよな、益木さんって彼氏とかいるのか?」
確か、俺らの二つ下で陸翔直属の部下だ。
女子にしては背が高く黒髪ボブで眼鏡をかけてたような。
眼鏡でよくわからないが知的美人と言われればそうかもしれない。真面目で頑張り屋だと前に陸翔が言っていた。
年に一度の同期会。
二十人ほどいる同期のほとんどが出席しての単なる飲み会だが、久々に顔を合わせる奴もいて皆楽しみにしている行事だ。
「風間さん、こちら美味しいですよ、どうぞ」
皆、甲斐甲斐しく料理をよそう彼女を皆生暖かい目で見守る。
もう一度言うが同期会だ。
なのに同期でもないのにしれっと俺の横に座っている有川千穂に俺はドン引き、楽しさも半減だ。
反対隣に座る陸翔に冷ややかな視線を向けられ、俺は関係ないと言わんばかりに首を横に振った。
どこの誰だか知らないが、同期会だというのに同い年だというだけで有川を誘ったやつがいて、それにホイホイついてきた有川に呆れてものが言えない。
有川とは相変わらず見合いの話は一切なく、好意だけが向けられて、それを俺は期待を持たせないよう冷たくあしらう状態が続いていた。
それに負けずなにかと関わってこようとする有川に正直脱帽してしまう。
俺は一切有川に関わるつもりはないのだが、陸翔はこの状況をあまりよくは思っていない。
茉緒を悲しませたらどうなるかわかってるだろうなと釘を刺される始末だ。
俺だって関わりたくないんだよと思いつつ、やれやれと肩を竦め俺はほかの同期との話に耳を傾ける。仕事やプライベートなこと、女性もいるというのにどこの部署の誰がかわいいとかヤローどもの浮かれた話に苦笑いが零れる。
そこで海外事業部の後輩の女の子の話が上がった。
「海外事業部のほらあの子、益木さんって言ったか? あの子もちょっと知的美人だよな」
「八坂の部下だよな、益木さんって彼氏とかいるのか?」
確か、俺らの二つ下で陸翔直属の部下だ。
女子にしては背が高く黒髪ボブで眼鏡をかけてたような。
眼鏡でよくわからないが知的美人と言われればそうかもしれない。真面目で頑張り屋だと前に陸翔が言っていた。