キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です
その後はなぜか三人で行動することに。
智成も知り合いに会うとペラペラと英語で話していてすごいなあと思う。
ついきらきらと尊敬の眼差しを向けると智成は照れたように視線を逸らせた。
「大体挨拶したし、腹減ったな。なんか食おうぜ」
お兄ちゃんがいそいそとビュッフェコーナーへと歩いていくので付いて行く。
綺麗に盛り付けられた料理がずらっと並んでいておいしそう。
お腹が空いてぐうっと鳴ってしまったけど、周りの喧騒で誰にも聞かれてはいないだろう。
しれっとした顔をしていたら智成に笑われた。
「なにすました顔してんだよ。思いっきり腹鳴ってたぞ？」
「ちょっ、そこは聞かなかったことにしてよね！」
レディに対してデリカシーのない智成にムキっと睨んで文句を言ったのに智成はくすくす笑う。
「なにしてんだ？　ほら茉緒、お前の好きなローストビーフあるぞ」
お兄ちゃんは私と智成のやり取りなど気づきもせずおいしそうなローストビーフをお皿に乗せ渡してくれた。
「わーいありがとう」
智成にツンとそっぽを向いて大好きなローストビーフを頬張る。
見た目通りビーフは柔らかくワサビ醤油のソースがアクセントとなりおいしかった。

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