キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です
「わ! びっくりした。あ、お帰り」
いつの間にか智成が帰ってきててネクタイを緩めながら対面キッチンの中に入ってくる。
またその姿が様になってかっこよすぎ。
つい見惚れそうになって我に返る。
「あ、今日ありがとね。荷物重かったからタクシーで帰れて助かった」
「いや……で、なにしてんの?」
椅子の上からで申し訳ないけどお礼を早く言いたくて言ったら眉を上げた智成は怪訝そうに私を見上げる。
「あ、あの一番上のお鍋を取りたくて。あれストウブじゃん。なんで使わないの? もったいない」
「ストウブ?」
なんのことだかわからないらしい智成は棚の上にある箱を見上げる。
「ああ、引き出物でもらったやつ。なに? いいもんなの?」
「え、引き出物? これ何万円もする高級品だよ? それを引き出物にするの?」
下世話な話だけど、ご祝儀いったいいくら出してんだ、すごすぎる。
「親戚の結婚式だったからな。確かあれ結構重かったはずだぞ?」
「そうだよ、重いのに何であんな一番上に置いてるのよ。取れないじゃない」
「使わないと思ったから」
文句を言うとさらりと返した智成は私に近づいてきて後ろに立った。
なに? と思っている間に智成の両腕が私のお腹に巻き付いて持ち上げられた。
「わっ、ちょっと! なにすんの!」
「こんな不安定な椅子に乗ってあんな重いもん取ろうとすんな。鍋と一緒に落ちてきそうだ、危なっかしい」
いつの間にか智成が帰ってきててネクタイを緩めながら対面キッチンの中に入ってくる。
またその姿が様になってかっこよすぎ。
つい見惚れそうになって我に返る。
「あ、今日ありがとね。荷物重かったからタクシーで帰れて助かった」
「いや……で、なにしてんの?」
椅子の上からで申し訳ないけどお礼を早く言いたくて言ったら眉を上げた智成は怪訝そうに私を見上げる。
「あ、あの一番上のお鍋を取りたくて。あれストウブじゃん。なんで使わないの? もったいない」
「ストウブ?」
なんのことだかわからないらしい智成は棚の上にある箱を見上げる。
「ああ、引き出物でもらったやつ。なに? いいもんなの?」
「え、引き出物? これ何万円もする高級品だよ? それを引き出物にするの?」
下世話な話だけど、ご祝儀いったいいくら出してんだ、すごすぎる。
「親戚の結婚式だったからな。確かあれ結構重かったはずだぞ?」
「そうだよ、重いのに何であんな一番上に置いてるのよ。取れないじゃない」
「使わないと思ったから」
文句を言うとさらりと返した智成は私に近づいてきて後ろに立った。
なに? と思っている間に智成の両腕が私のお腹に巻き付いて持ち上げられた。
「わっ、ちょっと! なにすんの!」
「こんな不安定な椅子に乗ってあんな重いもん取ろうとすんな。鍋と一緒に落ちてきそうだ、危なっかしい」