キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です
駅に着き、人のごった返す中、指定された場所に行くとすぐに智成の姿を見つけることができた。
背が高くて立ち姿でもイケメンオーラを放っていて、すれ違う人たち、特に女子が振り返り二度見してる。
やっぱり智成はかっこいいなあとほれぼれと見てしまった。
つい立ち止まってると智成が私に気づいて手を上げた。
「茉緒! 悪いな」
「あ、ううん。ほらこれ、大事なものは一番に確認してから出かけてよね」
「はい、そうします」
駆け寄って書類を渡しお小言を言うと智成は苦笑いで素直に謝った。
「八坂さん?」
横から女性の声が聞こえて、初めてそこに有川さんがいたことに気が付いた。
なぜ有川さんがここに? もしかして一緒に出張行くの? でもひとりで行くって言ってたはずなんだけど……。なんかちょっともやッとする。
「ああ、有川も、忙しいところに悪かったな」
「あ、え? もしかして智成会社にも忘れ物したの?」
「ん? んん、まあな」
智成は気まずそうに肩を竦めた。
「あっきれた~。忘れ物ばっかりで大丈夫なの?」
「大丈夫だよ、もうしない」
じっとりと見遣ると視界を遮るようにぐしゃぐしゃと髪の毛をかき回された。
こんな公衆の面前でやめてよね恥ずかしい。
もう! と文句を言っていると智成は腕時計を見てもう時間だという。
「じゃあ、もう行くわ。帰りもタクシーで帰れよ。じゃあな」
髪の毛を手櫛で直しているとポンポンと頭を撫でられ、有川さんにもじゃ、と言って智成はさっさと行こうとする。
「あっ!智成行ってらっしゃい」
「おう」
後ろ手に手を上げて行ってしまった。
背が高くて立ち姿でもイケメンオーラを放っていて、すれ違う人たち、特に女子が振り返り二度見してる。
やっぱり智成はかっこいいなあとほれぼれと見てしまった。
つい立ち止まってると智成が私に気づいて手を上げた。
「茉緒! 悪いな」
「あ、ううん。ほらこれ、大事なものは一番に確認してから出かけてよね」
「はい、そうします」
駆け寄って書類を渡しお小言を言うと智成は苦笑いで素直に謝った。
「八坂さん?」
横から女性の声が聞こえて、初めてそこに有川さんがいたことに気が付いた。
なぜ有川さんがここに? もしかして一緒に出張行くの? でもひとりで行くって言ってたはずなんだけど……。なんかちょっともやッとする。
「ああ、有川も、忙しいところに悪かったな」
「あ、え? もしかして智成会社にも忘れ物したの?」
「ん? んん、まあな」
智成は気まずそうに肩を竦めた。
「あっきれた~。忘れ物ばっかりで大丈夫なの?」
「大丈夫だよ、もうしない」
じっとりと見遣ると視界を遮るようにぐしゃぐしゃと髪の毛をかき回された。
こんな公衆の面前でやめてよね恥ずかしい。
もう! と文句を言っていると智成は腕時計を見てもう時間だという。
「じゃあ、もう行くわ。帰りもタクシーで帰れよ。じゃあな」
髪の毛を手櫛で直しているとポンポンと頭を撫でられ、有川さんにもじゃ、と言って智成はさっさと行こうとする。
「あっ!智成行ってらっしゃい」
「おう」
後ろ手に手を上げて行ってしまった。