キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です
有川さんは呆れた顔して私を攻め立てる。
「あなた、知らなかったんですか? 風間さんは八坂さんが見つかってあなたたちがホテルに行った後も事後処理に追われて夜中に倒れたんですよ。救急車を呼ぼうとしましたが止められて、私が病院まで車で連れて行きました。八坂さんが入院したあの病院です」
「あのとき……?」
「風間さんは朝方まで点滴されて、私には車を置いて帰れと命令して。なぜか聞いたらあなたたちを送るのに車が必要だからって。なんで風間さんがそこまでするのか私には理解できませんでしたが、あなたがいるからだったんですよね。あなたが風間さんを無理に働かせ疲労困憊にさせてるんですよ」
「そんな……」
私のせい?
確かに病院へ行ったとき智成は青白い顔をしていたと思ったけどそこまで深刻だとは思わず、それよりもお兄ちゃんが心配で気にも留めてなかった。私のせいで智成は倒れるまで仕事して、なのに一言もそんなこと私には話してくれなくて……。
私はほんとに自分のことばかりで智成のことなんにも見てなかった。
「今携わってるプロジェクトだって急に風間さんが受け持つことになってなぜと思ってましたが、あなたとの結婚の条件なんですよね? 私と結婚するならこんな条件出されることはなかったし、父の援助も打ち切られずに楽に遂行できたのに。あなたといると風間さんはまた無理して倒れます」
呆然とする私にはもう、なにがなんだか理解できず、ただ智成が倒れたという言葉ががぐるぐると頭の中に回っていた。
「彼の幸せを願うのなら、彼を本気で想うのなら今すぐ身を引いてください。所詮あなたと風間さんでは住む世界が違うのです。彼は私が支えます」
有川さんの真剣な顔を呆然と見ていた。
智成のことを本気で想うなら、私は……。
「あなた、知らなかったんですか? 風間さんは八坂さんが見つかってあなたたちがホテルに行った後も事後処理に追われて夜中に倒れたんですよ。救急車を呼ぼうとしましたが止められて、私が病院まで車で連れて行きました。八坂さんが入院したあの病院です」
「あのとき……?」
「風間さんは朝方まで点滴されて、私には車を置いて帰れと命令して。なぜか聞いたらあなたたちを送るのに車が必要だからって。なんで風間さんがそこまでするのか私には理解できませんでしたが、あなたがいるからだったんですよね。あなたが風間さんを無理に働かせ疲労困憊にさせてるんですよ」
「そんな……」
私のせい?
確かに病院へ行ったとき智成は青白い顔をしていたと思ったけどそこまで深刻だとは思わず、それよりもお兄ちゃんが心配で気にも留めてなかった。私のせいで智成は倒れるまで仕事して、なのに一言もそんなこと私には話してくれなくて……。
私はほんとに自分のことばかりで智成のことなんにも見てなかった。
「今携わってるプロジェクトだって急に風間さんが受け持つことになってなぜと思ってましたが、あなたとの結婚の条件なんですよね? 私と結婚するならこんな条件出されることはなかったし、父の援助も打ち切られずに楽に遂行できたのに。あなたといると風間さんはまた無理して倒れます」
呆然とする私にはもう、なにがなんだか理解できず、ただ智成が倒れたという言葉ががぐるぐると頭の中に回っていた。
「彼の幸せを願うのなら、彼を本気で想うのなら今すぐ身を引いてください。所詮あなたと風間さんでは住む世界が違うのです。彼は私が支えます」
有川さんの真剣な顔を呆然と見ていた。
智成のことを本気で想うなら、私は……。