キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です
「な……な……」
「お前! 体調悪くて実家帰ったんだろ!? なんで外出歩いてんだよ!」
「なっ……なにしてくれてんのよっ! 恥ずかしいでしょ!」
「俺を心配させた罰だ!」
罰がキスってどういうことよ!
顔を挟み込んだまま私を怒る智成に言い返し睨み合う。
あれ、なぜ今智成と睨み合ってるの?
睨み合っていた相手はほかにいる……。
「な……な……」
目の前で繰り広げられた痴話げんかを見ていた浩紀が我に返った。
「なにしてんだお前! 茉緒を離せ!」
智成は自分の手首を掴み叫んだ浩紀をじろりと睨んだ。
その氷点下の視線に浩紀がびくりと肩を跳ねさせ、私まで悪寒が走った。
「誰だお前」
地を這うような低い声にまたもやびくりと肩が跳ねた気の小さい浩紀はいつもならスゴスゴと退散するのに、珍しくキッと智成を睨み返した。
浩紀は私より少し背が高いくらいだから、頭一個分上にある智成を睨み上げてる形だ。あまり迫力はない。
「俺は茉緒の彼氏だ! 俺の女だ! 離せ!」
ぐっと智成の手を引っ張り私を救出しようと試みるが、あっさり手を払われ失敗に終わる。
そして凄みの増した智成に上から睨まれ完全に圧倒されていた。
「ああ? 彼氏だと?」
「そ、そうだ! 茉緒の腹には俺の子だっているんだぞ!」
「はあ? んなわけあるかっ!!」
怒り心頭の智成に怒鳴られ浩紀は完全にビビり首を竦めた。
浩紀はなんて虚言吐いてくれちゃってるわけ!?
智成のあまりの怖さに私まで思わずびくりと体を強張らせた。
「お前! 体調悪くて実家帰ったんだろ!? なんで外出歩いてんだよ!」
「なっ……なにしてくれてんのよっ! 恥ずかしいでしょ!」
「俺を心配させた罰だ!」
罰がキスってどういうことよ!
顔を挟み込んだまま私を怒る智成に言い返し睨み合う。
あれ、なぜ今智成と睨み合ってるの?
睨み合っていた相手はほかにいる……。
「な……な……」
目の前で繰り広げられた痴話げんかを見ていた浩紀が我に返った。
「なにしてんだお前! 茉緒を離せ!」
智成は自分の手首を掴み叫んだ浩紀をじろりと睨んだ。
その氷点下の視線に浩紀がびくりと肩を跳ねさせ、私まで悪寒が走った。
「誰だお前」
地を這うような低い声にまたもやびくりと肩が跳ねた気の小さい浩紀はいつもならスゴスゴと退散するのに、珍しくキッと智成を睨み返した。
浩紀は私より少し背が高いくらいだから、頭一個分上にある智成を睨み上げてる形だ。あまり迫力はない。
「俺は茉緒の彼氏だ! 俺の女だ! 離せ!」
ぐっと智成の手を引っ張り私を救出しようと試みるが、あっさり手を払われ失敗に終わる。
そして凄みの増した智成に上から睨まれ完全に圧倒されていた。
「ああ? 彼氏だと?」
「そ、そうだ! 茉緒の腹には俺の子だっているんだぞ!」
「はあ? んなわけあるかっ!!」
怒り心頭の智成に怒鳴られ浩紀は完全にビビり首を竦めた。
浩紀はなんて虚言吐いてくれちゃってるわけ!?
智成のあまりの怖さに私まで思わずびくりと体を強張らせた。