キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です
余談ですが ~お兄ちゃんの恋の行方
順調に妊娠八カ月に入った私は元気モリモリ。
赤ちゃんも元気でお腹もモリモリ大きくなってすっかり妊婦らしくなった。
今日はお兄ちゃんが「出産祝いになにを贈ったらいいかわからん!」っていうから一緒に買い物に行ってたくさんおねだりすることになっている。
もちろん智成も一緒。
私を気遣いの手をしっかり握り慎重に商店街を歩く智成にクスリと笑いながら、お兄ちゃんとの待ち合わせ場所に向かう。
そんなときに智成のスマホが鳴った。
仕事の電話らしく立ち止まると、私と手を繋いだまま器用に片手でスマホを取り出し話し始めた。
その間私は周りを見渡しお兄ちゃんを見かけてパッと手を離し走り出した。
「あっちょ!茉緒っ」
後ろから焦った智成の声を聞き流し小走りにお兄ちゃんの許へと急ぐ。
「お兄ちゃん!」
「わっ! ちょっ茉緒走るなっ!」
駆け寄ってきた私をお兄ちゃんは両手を広げて受け止めた。
「ばか! 身重のくせに走るなっ焦るだろうが」
「茉緒! いきなり走るなよ危ない」
「大丈夫だよこれくらい」
焦るお兄ちゃんと後ろから智成も追ってきてふたり同時に私を叱る。
お腹は重いけどちょっと走ったくらいなんともないってのに、まったく過保護なふたりに呆れてしまう。
「智成ちゃんと見張っとけよ!」
「しょうがないだろ、片手が塞がってたんだから!」
ふたりでやいやい言い合ってるのをまたかと肩を竦めるとお兄ちゃんの後ろで所在なさげに立っている見たことある女性がいた。
赤ちゃんも元気でお腹もモリモリ大きくなってすっかり妊婦らしくなった。
今日はお兄ちゃんが「出産祝いになにを贈ったらいいかわからん!」っていうから一緒に買い物に行ってたくさんおねだりすることになっている。
もちろん智成も一緒。
私を気遣いの手をしっかり握り慎重に商店街を歩く智成にクスリと笑いながら、お兄ちゃんとの待ち合わせ場所に向かう。
そんなときに智成のスマホが鳴った。
仕事の電話らしく立ち止まると、私と手を繋いだまま器用に片手でスマホを取り出し話し始めた。
その間私は周りを見渡しお兄ちゃんを見かけてパッと手を離し走り出した。
「あっちょ!茉緒っ」
後ろから焦った智成の声を聞き流し小走りにお兄ちゃんの許へと急ぐ。
「お兄ちゃん!」
「わっ! ちょっ茉緒走るなっ!」
駆け寄ってきた私をお兄ちゃんは両手を広げて受け止めた。
「ばか! 身重のくせに走るなっ焦るだろうが」
「茉緒! いきなり走るなよ危ない」
「大丈夫だよこれくらい」
焦るお兄ちゃんと後ろから智成も追ってきてふたり同時に私を叱る。
お腹は重いけどちょっと走ったくらいなんともないってのに、まったく過保護なふたりに呆れてしまう。
「智成ちゃんと見張っとけよ!」
「しょうがないだろ、片手が塞がってたんだから!」
ふたりでやいやい言い合ってるのをまたかと肩を竦めるとお兄ちゃんの後ろで所在なさげに立っている見たことある女性がいた。